想いトラベラー 〜路上活動初日〜

 

僕から見える景色はいつもと少し違った。

よくみる商店街、お店のおばちゃん、スタバの窓際に座っている女性、信号の点滅で走る人、酔っ払って楽しそうな大人の人たち。

 

 

 

いつもと変わらない夜10時

でもいつもとは少し違う夜10時

 

 

 

 

路上活動初日

 

僕はベンチに腰掛け

隣には想いトラベラーの手作り看板

 

 

 

 

変わらないはずなのに、少し違和感のある目の前の景色。

それは明らかに僕の心境が映し出していた

幻影であり、現実だった。

 

 

 

 

僕はベンチの隣に座ってくれた人に

ドキドキしながら、声をかけてみた。

自分の心拍数が声に伝わる中、僕のなぜか心は踊っていた。

 

 

 

 

 

さあ行くぞ!と勇気を振り絞り

 

 

「あの〜、今東北の子へ万羽鶴を届ける活動をしています!よければ鶴一羽でも折ってください!!!」

 

 

 

クッションを知らない、単刀直入なお願い

 

 

 

 

その方は、一瞬怯んだようで、その大きな目を見開いた。

 

 

 

 

詳しく説明すると、理解してもらったらしく

 

「ぜひ折りたい。でも、折り方が分からないんだ。」

 

 

『分かりました、僕も一緒に折りながら説明します。』

 

と声をかけた。

 

 

 

 

鶴を折る時間は楽しかった。

折りながらたわいのない会話で打ち解ける。

 

 

 

さっきまで赤の他人だったのに、

今は一緒にベンチで鶴を折っている

 

 

 

なんとも不思議な光景だった。

 

 

 

 

そして、記念すべき一羽目。

 

 

 

 

 

 

 

「出来たね〜」

 

『いやー、出来ましたね!』

 

「いつぶりに折ったかな。楽しかった。

この鶴が無事に届いて手術成功する事を祈ってるね。」

 

 

 

じ〜〜ん。

 

 

 

じ〜〜ん。

 

 

 

 

 

 

心の響きが好感音となり、聞こえた気がした。

(なんてあったかいんだ!!!)

 

 

『はい!必ず想い届けさせていただきます』

 

 

 

 

時間でいうと約5分だろうか。

全然分からない、それは時間という概念を超越した空間だった。

 

 

 

 

こうして僕の本格的な路上活動が幕を開けた。

 

 

 

 

 

to be continue…

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