
毎日のように路上に出る中で、
万羽鶴を集められないかもしれないという
少しの切迫間に駆り立てられていた。
単純計算1人1330羽/月
6人のメンバーの中には社会人の方もいたので
学生の僕が最低2000羽集める事が好ましかった。
週2回のバイトの日を除いて
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週5回路上活動をしたとして
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毎週500羽。
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1日100羽。
なんとも難しい。
このとき少し現実の壁にぶつかっていた。
折って下さる方にはすっごく感謝だ
現実休日は100羽いっても、平日に100羽はなかなか難しい。
う〜〜ん。
唸っていた僕の心境とは裏腹に、視界の外から軽やかな声が聞こえた。
「何してるんですか〜?」
声の方へと視線を向けると、
1人の女の子が立っていた。
その子の隣には使い古されたロードバイク。
なんとも不釣り合いな情景
『今ね、東北の女の子の為に色んな方から鶴を折ってもらってるんだ。それを全国6人でヒッチハイクリレーして届けるの』
「えー!素敵ですね!私も折ります。」
実に軽やかなテンポの返事だった。
話をしていると実に面白かった。
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【人物紹介】
・黒雲母好き、みゆうちゃん当時18歳。
・趣味、地球を遊ぶ事。ハンマーで石を採掘するのが好きだそうだ。
・大学1回生夏に東日本をロードバイクで回る。
・路上活動で習字を書きながら、生活費の一部にして旅していた。
・この時冬には西日本を回ると言っていた。
(現在は日本一周終了)
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一言、濃い!!!
年下の子でここまでの衝撃を受け取ったのは初めてだった。
「私、この路上をみんなの居場所にしたいんです」
『そうだよねー』
『???』
共感したつもりが話についていけなかった。
『よし!ここの路上をみんなの居場所にしよう!』
(とりあえず面白そうな事には乗っかっちゃうタイプ)
「わーい!明日友達も呼んできますね!では!」
嵐のように過ぎ去っていった。
なんとも清々しくハテナ?だけが残る出会いだった。
今後の路上の空間を演出するキーパーソンの1人になるとはこの時はまだ知らず、、、
to be continue…